宇宙航空研究開発機構

突撃!きずな実験レポート 第9回(2010.10.08)

第9回目は特定非営利活動法人 NPO愛知ネット理事長 天野竹行様に災害時における「きずな」の有効性についてお話を伺いました。

『これから「WINDS」は、まさに被災地の「きずな」になるでしょう。』

特定非営利活動法人 NPO愛知ネット 理事長 天野 竹行
特定非営利活動法人 NPO愛知ネット
理事長
天野 竹行
天野 竹行(あまのたけゆき)
 1965年愛知県生まれ。名古屋工業大学院工学部卒(修士)1999年特定非営利活動法人NPO愛知ネット設立。以来災害時の情報支援NPOとして、翌年の有珠山噴火災害、東海豪雨災害等の情報支援活動をNPO法人として展開する。その後も全国各地で発生する災害救援に携わる一方、地域防災・地域情報化活動を展開する。
 2004年に起きた、新潟県中越地震において愛知県内の30団体を超える愛知中越支援ネットワークの幹事団体、翌年幹事団体代表として内閣府防災担当大臣より防災功労者表彰を受ける。現在、災害リスク情報プラットフォーム研究に参加する一方、愛知県河川情報周知戦略アドバイザリー会議委員、安城市地域情報化推進協議会会長など歴任。「きずな(WINDS)」においては、災害時の山間部における非常通信を念頭に置き、機動力のあるレスキューバイク隊と連携し利用実験に参加している。

 NPO愛知ネットではどのような活動をしておられますか?

『災害救援NPOとして、災害時の情報支援をしています。』
                    

 被災地で被災者支援をボランティアとして行い、被災地で学んだ事を平時から地域で活かす活動をしています。


 災害時の通信システムに求められる要件は何でしょうか?

『緊急時に使えるよう、平時から使える通信システムであり、災害時に確実に使える通信システム。』

 やはり普段から使っているシステムというのは使い方もわかっているし、既存ユーザとのつながりで情報伝達も早くなる。そういったアプリケーションと連動する形で確立した通信手段は重要だと思います。




 災害時に現在の通信システムで、困ったことや不自由に感じることはありましたか?

『緊急時とはいえ既設のネットワークが使えないことがよくあります。』

 損傷を受けた場合はもちろん、たとえば避難所などに敷設されている既存回線は、さまざまな制約を受けます。
 外部からインターネット回線を持ち込むことは大変有用です。


 災害時利用での「きずな」の特長は何ですか?

『災害時において最も確実な運用性のある通信回線であり、しかも大容量。』

 やはり衛星回線という実効性のある通信インフラの部分でしょうか?地震の場合でも宇宙にある衛星と通信でき、インターネットのあらゆるサービスの恩恵に与ることができるのは復興を早めることになります。


 「きずな」を使う事で、活動範囲と活動内容はどの様にかわりますか?

『最近対策が注目されている中山間地、離島などへの活動が広がります。』

 既存の通信インフラがもともと発達していない中山間地や、限られた箇所でライフラインがつながっている離島などでは「きずな」は威力を発揮するでしょう。被災地の隅々までの細かいケアをより進めることができます。





 「きずな」の災害時利用において、現在からの取り組みを更に発展させるとしたら、どのようなことが必要ですか?

『セットとなるアプリケーションを用意することでしょうか』

 被災地を支援するための新しいアプリケーションを「クラウド」的に備えておき、回線を使ってそれらを中心に内外の情報流通や災害ロジスティクスに役立てていくことは容易に想像できますね。