宇宙航空研究開発機構

孤立集落通信訓練(和歌山県)

実験実施日

平成25年3月15日~3月16日

実験機関

和歌山県、JAXA

実験場所

和歌山県庁南別館 和歌山県和歌山市小松原通
那賀振興局 和歌山県岩出市高塚
筑波宇宙センター ※インターネットゲートウェイ局

実験概要

 JAXAは和歌山県が実施する「和歌山県情報収集伝達訓練」において、台風による水害発生に伴い、岩出市で地上の通信回線等が途絶し孤立したという想定で、「きずな」と和歌山県基幹ネットワーク「きのくにe-ねっと」を接続する通信訓練を行いました。

実験結果

◆「きずな」インターネット回線を利用した基幹ネットワークの接続
 「きずな」地球局を設置した仮想被災地(和歌山県庁南別館)からインターネット経由(筑波宇宙センターのゲートウェイ局を使用)で和歌山県の基幹ネットワークに接続し、通常業務で使用しているシンクライアント、財務会計システム、ファイル共有サーバ等が利用できることが実証できました。
 

 災害により地上回線が切れたとしても「きずな」地球局があれば通常業務で使用するシステムを継続して利用可能となります。「きずな」は他の商用衛星と比較して高速であり、通常時の使用と比べても遅延による違和感がありません。

   

和歌山県庁南別館:可搬型VSAT

試験の様子

◆「きずな」地球局を2局利用した基幹ネットワークの接続
 和歌山県庁南別館と仮想被災地である那賀振興局を「きずな」地球局で接続し、那賀振興局から通常業務で使用しているシンクライアント、財務会計システム、ファイル共有サーバ等が利用できることが実証できました。

 和歌山県の基幹ネットワークで使用されているtaggedVLANは「きずな」では通信できませんが、IPsec(Ether over IP)でカプセル化することにより、セキュリティーを維持したままシステムを利用することが可能です。

 ※taggedVLAN:イーサーネットフレームに付加された短い固定長のタグによりVLANグループを識別する方式。

 「きずな」地球局のリソースや災害の規模に応じて、基幹ネットワークにインターネット経由もしくは2拠点を直接接続する方法を選択できます。また、カプセル化に必要なVPNルータは市販の製品を使用することができ、特に地上ネットワーク機器側のパケットサイズなどを変更する必要はありません。「きずな」は既存の地上ネットワーク機器との接続が容易であることも利点のひとつです。


那賀振興局:可搬型VSAT

試験の様子