宇宙航空研究開発機構

「きずな」回線を活用した通信復旧訓練

実験実施日

平成26年1月20日

実験機関

岡山県、JAXA

実験場所

岡山県庁 岡山県防災危機管理センター 岡山県岡山市北区内山下
井笠地域事務所 岡山県笠岡市六番町

実験概要

 JAXAおよび岡山県は、岡山県が実施する平成25年度 岡山県図上防災訓練において、「きずな」回線を活用した通信復旧訓練を実施しました。
 通信復旧訓練は、南海トラフ地震により岡山県庁と井笠地域事務所間の地上回線が切断されたと想定し、岡山県庁、井笠地域事務所に「きずな」地球局をそれぞれ設置し、地上回線の代替回線として「きずな」回線を岡山県に提供しました。
 岡山県は「きずな」回線を利用して、岡山情報ハイウェイ およびインターネットを経由したクラウド型テレビ会議による情報共有を行いました。

※ 岡山県内全域を8の字型に結んだ高速大容量の光ファイバ網(Ether網は1~10Gbps 総延長約450km)です。日本の学術ネットワークや商用インターネットサービスプロバイダ(ISP)などと接続し、岡山県の情報基盤として整備されています。



岡山県庁:可搬型VSAT

井笠地域事務所:可搬型VSAT
実験結果

◆岡山情報ハイウェイと「きずな」回線との接続
 岡山県庁と井笠地域事務所間のバックアップ回線として「きずな」を利用し、井笠地域事務所から「きずな」を介して岡山情報ハイウェイに接続しました。「きずな」回線をVPN(IPSec)間で通すことにより、岡山情報ハイウェイへの接続を容易且つ迅速に行うことが可能です。使用したVPNルータは市販の製品であり、パケットサイズなど衛星用に設定を変更する必要はありません。岡山県からも「VPNルータの準備のみで済むので接続は容易でした。」とのコメントをいただきました。

岡山情報ハイウェイ(VPNルータ)と「きずな」回線(IDU)との接続
(井笠地域事務所)

 地上回線からシームレスに「きずな」回線に切り替えることができるため、災害時に地上回線が切れた際のバックアップ回線として「きずな」は有効です

◆クラウド型テレビ会議による情報共有
 県庁と井笠地域事務所を「きずな」回線で接続し、インターネット上のクラウド型テレビ会議システム(Microsoft Lync)による県庁と井笠地域事務所間の情報共有を行いました。井笠地域事務所は「きずな」回線を介したテレビ会議でしたが、地上回線を使用した県庁と比較しても画質、音質ともに遜色なく、衛星通信における遅延の影響も感じませんでした。
 岡山県からは「テレビ会議は、災害等のコミュニケーション手段として、非常に有効です。」「きずなは遅延がなく、テレビ会議の使用感覚が地上回線と変わらない。」とのコメントをいただきました。


岡山県庁

井笠地域事務所

 「きずな」回線であれば、地上回線と同等の品質と遅延時間でテレビ会議による情報共有を行うことができます。