宇宙航空研究開発機構

DMAT関東ブロック訓練

実験実施日

平成26年11月29日

実験機関

国立病院機構災害医療センター(DMC)、JAXA

実験場所

陸上自衛隊 相馬原駐屯地 群馬県北群馬郡榛東村大字新井
群馬大学医学部附属病院 群馬県前橋市昭和町
筑波宇宙センター ※インターネットゲートウェイ局

実験概要

 JAXAおよびDMCは、地上回線の通信途絶を伴う大規模災害発生時の被災地での医療搬送等の緊急医療活動において、災害派遣医療チーム(DMAT)が活動に必要な情報交換が迅速に行えるよう「きずな」通信を活用することを検討しています。
 DMATの出動指示や状況把握、被災患者の搬送先等と調整を迅速に行うために、「きずな」を用いて高速なインターネット通信回線を確立します。本訓練ではDMAT隊員による地球局の輸送・設置・運用を行っています。
 今回のDMAT関東ブロック訓練では相馬原駐屯地および群馬大学医学部附属病院に「きずな」地球局の設置を行い、「きずな」回線を利用して広域災害救急医療情報システム(EMIS)による情報収集・発信・共有を行いました。また、地球局の陸路輸送が困難な場合や時間を要する地点への有効な輸送手段として、ヘリによる地球局空輸を訓練の一環として実施しました。JAXA航空本部所有の川崎重工製BK117C-2型ヘリにより、内閣府立川ヘリスポットから相馬原駐屯地への輸送訓練を行いました。また現地では、JAXA航空本部が研究開発を行っている災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)への「きずな」回線による動作検証を行いました。


相馬原駐屯地:可搬型USAT 群馬大学医学部附属病院:可搬型VSAT

実験結果

◆「きずな」地球局の設置・操作訓練
 群馬大学医学部附属病院で可搬型VSAT、相馬原駐屯地では空輸した可搬型USATの、DMAT隊員による設置・操作訓練を実施しました。
 両局とも地球局設置から通信確立、ネットワーク確認まで2~3人での作業でしたが短時間で完了することができました。


可搬型USAT設置

可搬型VSAT設置

相馬原駐屯地 群馬大学医学部附属病院


 「きずな」回線を利用したEMISの利用についても、利用したDMAT隊員より地図情報の表示を含めて遅延の影響を感じずに操作できたとのコメントを頂きました。

相馬原駐屯地 群馬大学医学部附属病院


◆JAXAヘリによる機材空輸
 災害医療センターに保管された可搬型USATを内閣府立川ヘリスポットから搭載し、相馬原駐屯地へ輸送しました。
 事前に確認した可搬型USATの搭載レイアウトおよび固定方法により問題無く輸送を行うことができました。DMAT隊員による積み込みは10分程度、積み下ろしも5分程度で完了しています。

相馬原駐屯地


◆D-NETとの接続
 D-NETは、災害時に救援航空機の位置情報やミッション遂行状況等必要な情報を共有化することを目的としています。
 今回の訓練では相馬原駐屯地から「きずな」回線を利用してD-NETへ接続し、他の災害対応拠点との情報共有を有効に行うことができました。

D-NET


D-NET紹介ページ:
http://www.aero.jaxa.jp/research/star/dreams/dnet/