宇宙航空研究開発機構

被災地ネットワーク拠点(HUB)実験・「きずな」を活用したWebテレビ会議システムによる状況共有実験

実験実施日

平成27年6月6~7日

実験機関

高知県、JAXA

実験場所

■6月6日(土)
高知県庁:高知県高知市
高知県医師会:高知県高知市
筑波宇宙センター ※インターネットゲートウェイ局

■6月7日(日)
高知新港(メイン会場):高知県高知市
土佐清水総合公園(サテライト会場):高知県土佐清水市
筑波宇宙センター ※インターネットゲートウェイ局

実験概要

■被災地ネットワーク拠点(HUB)実験
 6月6日に高知県庁に被災地におけるネットワーク拠点として「きずな」の地球局を設置し、県庁に隣接する高知県医師会に対し長距離無線LANによってインターネット環境を構築できることを目的とした実証実験を実施しました。

■「きずな」を活用したWebテレビ会議システムによる状況共有実験
 6月7日に平成27年度 高知県総合防災訓練において、「きずな」を活用したクラウド型Webテレビ会議システムで被災地の災害情報を迅速かつ効率的に共有できることの検証を目的とした通信訓練を実施しました。通信訓練は、メイン会場の高知新港とサテライト会場となる土佐清水総合公園をWebテレビ会議で接続し、サテライト会場のヘリ離着陸の映像中継を行いました。

実験結果

■被災地ネットワーク拠点(HUB)実験
 高知県庁に「きずな」の地球局を設置し、その高知県庁から高知県医師会間に長距離無線LAN回線を構築することで高知県医師会にインターネット環境を提供できることを実証しました。
※高知県庁から高知県医師会まで約300mの距離


アンテナ(ODU)

制御端末(IDU)

設置した「きずな」地球局



高知県庁

高知県医師会

設置した長距離無線LAN設備


 この結果により、被災地に設置した「きずな」地球局をネットワーク拠点とし、長距離無線LANにより周辺機関に対しインターネット環境を提供することで、災害時支援において限られた「きずな」地球局リソースを最小限に抑え、「きずな」が有する高速かつ大容量通信の特徴を最大限活用することが可能となりました。

 高知県の担当者からも、本庁舎周辺に西庁舎など施設が分散されていることもあり、発災時にこうした施設とのネットワークが確立されれば、「きずな」を経由して、国等との情報共有が図れる可能性があり有効であるとのコメントをいただきました。


■「きずな」を活用したWebテレビ会議システムによる状況共有実験
 平成27年度 高知県総合防災訓練では、メイン会場となる高知新港とサテライト会場の土佐清水総合公園を「きずな」回線で接続し、クラウド型Webテレビ会議システムによる情報共有を行いました。

 高知県は総合防災拠点運営訓練として、サテライト会場の野球場にヘリポートを開設し、ヘリの運航支援やヘリで輸送されてきた支援物資を受け入れ、ヘリにより負傷者を医療救護所へ搬送するための支援を行う訓練を行っており、その訓練の様子を撮影し「きずな」経由でメイン会場へ伝送(映像のみ)しました。伝送した映像は、メイン会場の県関係者や自衛隊、フィスティバル会場に集まった一般来場者に向けて中継されました。


メイン会場

サテライト会場

設置した「きずな」地球局


メイン会場での中継様子


サテライト会場の中継カメラ


 総合防災拠点運営訓練の様子は11:50と13:20にライブ中継、訓練前に録画した映像を閉会式直前の15:00頃と閉会式終了時の15:30頃に中継しました。合計4回の中継の際はアナウンスで『JAXAの「きずな」からの映像配信』であることを紹介されました。
 今回の実験では「きずな」を活用したWebテレビ会議システムにより、被災地の災害情報を迅速かつ効率的に共有できることが検証できました。